会社の利益とは何を指すのでしょうか?
※以下、自分なりの解釈を紹介しますが、専門家ではないので間違っているかもしれません。なにか気づいたらご指摘いただけるとありがたいです。
経理・会計の事を勉強している目的は
『いかに会社の利益をだそうか?』
というのが最終的なゴールになります。
最近、経理・会計の勉強を始めたのですが、
一番初めの疑問は『この利益とは?』という基本的な事からスタートしました。
当然、どれくらい儲かったかを示すのが利益だろう!
と、単純に考えていたのですが、
決算書にはさまざまな利益が集計されています。
売上総利益
営業利益
経常利益
税引き前当期純利益
当期純利益
下に行くほど金額が減っていくので、最後の当期純利益が儲けかな?
と推察するのですが、自分の集計とは大きな隔たりがあります。
なぜ???
と疑問に思って整理して考えてみると、
自分は一年を通してどれだけ貯金残高が増えたかを利益と考えていて、会計上は全然別の観点から集計しているのが分かってきます。
減価償却
銀行借入の元本返済
売掛金
などの理由で、実際の現金の収支と決算上の収支はずれが生じます。
今でこそ理解できますが、銀行借入の返済が経費にならないのは、なかなか理解(納得)できませんでした。
たとえば、
(ちょっと大雑把な計算ですのでご容赦を)
毎月100万円づつ借金を返済して1年を集計して、最終的に300万円貯金残高が増えたとします。借金も返せて『やれやれ』と思うわけです。
ところが、まだ税金の支払いがあります。
(決算後、2ヶ月以内に支払います)
利益の40%程度が税金になるとして、300万円×0.4で120万円が税金で取られて、280万円が残ると考えるわけです。
しかし実際には、借金の返済は経費ではないので(使ったことにならないので)、利益が、300+100×12ヶ月=1500万となり、税金の支払いが600万円となります。
すると、300-600=-300 で300万円しかキャッシュが増えなかったのに600万円も支払って、最終的には300万円マイナスになってしまいます。
貯金の残高が減るので体感的には『赤字だ!!』と感じますが、決算上は1500万円の黒字になります。
経営を始めた当初は、もうここから納得いきません。
上記の例では金額が小さいですが、場合によっては黒字なのに税金が払えずに、さらに借金をする事も考えられます。
これでは、いつまでも借金がなくならないじゃん!!
と、なんだか府に落ちないわけです。
年間1200万円の借金を返すには、2000万円の利益を上げて40%=800万円の税金を払い、残りの1200万円で借金を返して、やっとプラスマイナス0円となります。
ん?1200万円の借金を返すのに、2000万円利益が必要なのか?
借入金利の1%や2%どうでも良いのでは???
って話になるわけです。
経理に詳しい人は、なんかバカな計算をしているなぁ。と感じると思うのですが、当時の私は禅問答のようにグルグルと悩んでいました。
いくらなんでも、そんな理不尽な仕組みになっているわけがないと思うわけです。
今では自分なりに整理できて、逆に会計って良くできているなぁ。
とも思うのですが、当時は本気で悩みました。
皆さんは不思議と思いますでしょうか?
(そもそも、この記事を読む人がいるかな?)